水出しコーヒーの全て

水出しコーヒーの全て

夏になると恋しくなる冷たいコーヒー。その中の1つに水出しコーヒーがあります。

もともと、大航海時代にオランダ領の国々や中南米でおこなわれていた漉し布を使ったコーヒー抽出方法を基に、オランダ人が改良を加えたもので、ダッチ(オランダ)コーヒーといわれています。

水を使うため、コーヒーの成分を抽出するために時間がかかり、抽出されるコーヒーの成分もかわってきます。

水出しコーヒーの種類

水出しコーヒーには大きく分けて2種類あります。

1:漬け置き方式
水にコーヒーの粉を入れ、8時間~20時間ほど経ったものを、布や紙などのフィルターで漉す方法です。
専用の器具も売っていますが、器具がなくてもビンと漉すものがあれば作ることが可能です。麦茶を作る時に使うパックなどを利用すれば簡単に作れます。
 

2:点滴方式
専用のフィルターに入れたコーヒーの粉に、点滴のように水を少しずつ落としてコーヒーの成分を抽出する方法です。
そのため、専用の器具が必要となります。数時間から8時間ほどかかります。
 


1と2では味わいが多少違います。
1の方式では専用器具がなくても水出しコーヒーができますが、2の方式は専用のコーヒーメーカーが必要です。

※それぞれの名称はCoffee SAKURA が名づけたもので一般的な名称ではありませんのでご注意ください。

水出しコーヒーの特徴

水出しコーヒーは、お湯を使わず常温のお水を使ってコーヒーを入れます。温度が低い分時間をかけて、成分を抽出します。

しかし、お水の温度によって溶け出す成分も違い、味わいも違います。

私個人の印象ですが、水出しコーヒーは「まろやかな味わい」になりますが、ぼやけた味になります。

一方、一般的なアイスコーヒーは、コーヒーを濃い目につくり氷で急冷しますが、

メリハリのあるハッキリした味で香りも強く出ます。

当店のお客様に水出しコーヒーと通常のアイスコーヒーを飲み比べていただいたことがありますが、どちらが美味しいというわけではないようで、好みが別れます。

普段アイスコーヒーを飲まれない方は、通常のアイスコーヒーを好まれることが多いように感じます。
ちなみに私自身は通常のアイスコーヒーが好みです。

水出しコーヒーは上記のように、2種類の入れ方がありますが、どちらがお勧めかというと、現在は、どちらが良いというわけではありません。

雰囲気を出したければ点滴方式がよいと思いますし、手軽に入れたければ漬け置き方式がお勧めです。

ただし、美味しく入れるためのちょっとしたコツがあります。

それは、点滴方式も漬け置き方式も最初に熱湯で蒸らすこと。

3分ほど蒸らすと、おいしい成分が良く出ます。

点滴方式の水出しコーヒーメーカーの使い方

以前、当店で取扱のあった水出しコーヒーメーカーを使った水出しコーヒーの使い方をご紹介します。(現在はamazonなどでも販売していますので、取り扱いは中止しました。)



線の位置まで、コーヒー粉を入れます。(約40g)
豆の挽き方は、中挽きか細引きがお勧め。

サーバーにセットし、コーヒー全体を熱湯で湿らせます。



水入れを載せて、常温の水450ccを注ぎます。(印があるの位置)
すると、一滴一滴水がしたたり落ち、コーヒーをゆっくり抽出します。
約2時間で、本格的な水出しコーヒーが出来上がり!

冷蔵庫保存なら、2,3日は楽しめます。

抽出しおわったコーヒー粉は、そのまま、ゴミ箱へお捨てください。

水出しコーヒーにオススメの豆

水出しコーヒーというわけではなく、アイスコーヒーといえば深煎りの苦いコーヒーが多く使われていましたが、最近は、ホットコーヒーでお好きなコーヒーをお使いいただくことをお勧めしています。浅煎りのコーヒーですと、出来上がったアイスコーヒーの色は薄くなりますが、香りや味は十分引き出されます。
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